「英語を習わせているのに、全然話さない」
そんな悩み、ありませんか。実はわが家もそうです。
娘は留学生の英語講師と一緒に科学実験をしていますが、始めてまだ3ヶ月ほど。4歳です。日常の単語は親の私より綺麗に発音します。英語で歌も歌います。それでも、自分から文章で話しかけてくることは、まだありません。
でも、やめようとは思っていません。むしろ続けてよかったと思っています。
この記事では、バイリンガル教育をガチでやっているわけではないわが家が、なぜ留学生講師と科学実験という組み合わせを選んだのか。そして3ヶ月たって会話がまだでも、焦っていない理由をお話しします。
きっかけは、テレビへの罪悪感でした
元々、テレビを見せることに罪悪感がありました。
「英語だったら将来役に立つから」。そんな自分への免罪符のような気持ちで、私が好きだった海外アニメ「Blues Clues」をYouTubeで見せたのが、娘と英語の出会いです。
その名残か、娘は今もほぼ英語の動画しか見ていません。
とはいえ、プリキュアだけは別です。朝8時30分にきちんと起きて見ています。英語漬けにしたいわけではまったくなく、好きなものは好きなまま。そのくらいの温度感で付き合っています。
そんな娘が、だんだん英語の単語を覚えるようになってきました。これは伸ばしてあげたい。週に1度は英語でアウトプットする時間が欲しい。そう思って、留学生シッターをお願いすることにしました。
バイリンガル教育をガチでやっているわけではありません
こう書くと「本格的にやっているんですね」と思われそうですが、そうではありません。
日本語は、これから読み書きも含めてしっかり育てたい言語です。日本で生活して、日本語で考えて、日本語で友達と関係を築いていく。それなのに日本語をないがしろにして英語に全振りするのは、正直もったいないと思っています。
かといって、英語にまったく触れさせないのも違う。
「話せなくてもいい。でも英語や英語圏の人に、抵抗感だけは持ってほしくない」。それがわが家のスタンスです。
一番大事なのは、日本語での思考力
私が一番大事だと思っているのは、日本語での思考力です。
AIがどれだけ活躍する時代になっても、最後に判断するのは人間だと思うから。情報を集めるのも、文章を作るのも、AIができるようになりました。でも「それをどう受け止めて、何を選ぶか」を決めるのは自分自身です。
その土台になるのが、母語で深く考える力ではないでしょうか。
実際、大学受験でも近年は考える力が重視されるようになってきました。知識を覚えているかではなく、情報をどう読み解いて、自分の言葉で組み立てられるか。そちらに軸が移っています。
そのうえで、英語ができれば世界が広がる。
日本語の思考力が土台にあって、英語はその上に乗るもの。だからわが家は、日本語を大事にしながら英語にも触れる、というバランスを選んでいます。
なぜ「英語×科学実験」を選んだのか
来てくれることになった留学生シッターは、とても優秀な学生でした。しかも理系の方だったのです。
それを知って思いました。「英語だけを学ぶのは、もったいない」と。
せっかく専門性のある人が来てくれるのだから、英語を学ぶ時間ではなく、英語で何かをする時間にしたい。それが今の形につながっています。
正直、内容は科学実験でなくてもよかったのかもしれません。工作でも料理でも、英語で一緒に何かをするなら成り立ったはずです。ただ結果として、娘は科学実験に見事にハマりました。
もうひとつ、想定していなかった収穫もありました。
講師が日本人ではないので、多様性を学ぶ機会にもなっているのです。文化も見た目も考え方も違う人と、毎週自然に接する。これは英語力とはまた別の財産だと感じます。
最初は幼稚園の英語教室を検討していました
実は当初、幼稚園の課外授業でつけられる英語教室に入れようと考えていました。
でも、見学して違和感がありました。日本人の先生がフォニックスを教えていたのです。
否定するつもりはありません。日本人の先生だからできることも、たくさんあると思います。ただ、子どもたち自身もあまり集中していないように見えました。
何より、10人ほどいる生徒の中の1人。マンツーマンで向き合ってもらうことはできません。
それなら多少高くても、効果的な時間にしたい。そう考えて、別の選択肢を探し始めました。
一番重視したのは、英語を「勉強」ではなく、遊びながら吸収できる環境であること。その条件で検索して見つけたのが、Eシッターでした。
わが家が使っているのは「Eシッター」
Eシッターは、東京大学などに在籍する留学生や帰国子女が、家庭教師とベビーシッターを兼ねて来てくれるサービスです。株式会社エディフィスジャパンが運営しています。
決め手は、プログラムを子どもの年齢や興味に合わせてカスタマイズできること。
決まったテキストを進める英会話レッスンではなく、「英語で科学実験をする」という形にできたのは、この柔軟さがあったからです。一般的な子ども向け英会話教室では、なかなか難しかったと思います。
実際のレッスンの様子
頻度は週1回、2時間です。
最初はテーマを決めず、「普通に英語で遊ぶ」形でお願いしていました。
ただ、正直に言うと2時間は長いです。幼い子どもが遊びだけで2時間持たせるのはきつく、途中で集中が切れることも珍しくありませんでした。
それが、科学実験をするようになって変わりました。
最後までほぼ飽きずに、2時間を通せるようになったのです。
「英語で何かをする」形にした効果を、一番はっきり感じた瞬間でした。
最初にやったのは色水遊び
一番はじめは色水遊びでした。
用意したのは食紅と、100円ショップで買った液体ソープの容器だけ。それで「ジュース屋さん」をしました。
特別な道具は何もいりません。それでも、色が混ざって変わっていく様子に夢中になっていました。
海外の科学実験の本を導入
手応えがあったので、その後は海外の科学実験の本を買って、そこから選ぶようになりました。
まず取り組んだのは、油に色水を垂らして分離する実験。混ざらずに分かれていく様子を、じっと見入っていました。
次が、重曹とクエン酸で泡がモコモコ膨らむ実験。これには2時間、本当に集中していました。
面白いのは、先生が本に書かれていないアレンジまで提案してくれること。実験を活かした遊びに広げてくれるので、手順をなぞるだけで終わりません。毎回とても楽しそうです。
ほかにも、空き箱を使ってビー玉を転がす実験も気に入っていました。特別な材料がなくてもできるものばかりです。
使っているのは『The Curious Kids Science Book』という洋書です。
あえて英語の本にしたのには理由があります。先生は日本語が得意ではないので、日本語の本だと一緒に読めないのです。
セッションの最後には必ず、次回何をするかを先生と娘で一緒に考える時間を作っています。二人で本を見ながら「次はこれをやろう」と相談できるように、英語の本を選びました。
この「自分で次を選ぶ」時間があることで、主体性も育っているように感じます。
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好きなことは、すぐに覚える
ここが、私にとって一番の発見でした。
娘は自分から文章で話しかけることはまだできません。それなのに、重曹を意味する「baking soda」は、自分から口に出して言っていたのです。
好きなことに関する言葉は、驚くほどすぐ覚えます。
「英語を覚えさせよう」として教えた単語ではありません。夢中になっている実験の中で、自然と出てきた言葉でした。
これこそが「英語で何かをする」形にした意味だったのだと思います。
会話はまだ、それでも続けている理由
「単語は言えるのに、なぜ会話にならないんだろう」
そう思う方もいるかもしれません。
でも、わが家の場合ははっきりしています。娘は日本語でも、初対面の人とはうまく話せないのです。
英語ができないから起きていることではなく、その子の個性。恥ずかしがりは、直すべき欠点ではありません。長い目で見ていけばいいと思うようになりました。
文が出なくても、得ているものはたくさんある
親として今大事だと思っているのは、英語で会話ができるようになることそのものではありません。
異文化交流ができていること。 毎週、外国から来た人と自然に接する時間があるだけで、貴重な経験です。
自分ではやらせてあげられない科学実験を通じて、世界が広がっていること。 私一人では思いつかない実験やアレンジを先生が提案してくれるおかげで、娘の「知りたい」がどんどん広がっています。
そして何より、英語を楽しいものだと思ってくれたら、それでいい。
将来必要だと思えば、そのとき自分で伸ばせばいいのです。今やるべきなのは、英語に苦手意識を持たせないことだと思っています。
副産物が多いから、親子ともに続けられる
英語で科学実験をする形にしたことで、英語以外の副産物がとても多くなりました。
好奇心、集中力、異文化への理解。どれも「英語のレッスン」だけを続けていたら得られなかったものです。
親も子も無理なく続けられている理由は、たぶんここにあります。
同じように悩んでいる方へ
「英語を習わせているのに話さない」と悩んでいる方に、伝えたいことがあります。
会話ができるようになることだけが、英語に触れる目的ではありません。異文化に触れること。好奇心が広がること。英語を楽しいと感じられること。どれも、いつか本人が英語を必要としたときに効いてくるはずです。
そして、必ずしも「英語のレッスン」という形である必要もありません。
わが家は科学実験でしたが、料理でも工作でも、その子が夢中になれることなら何でも成り立ちます。大事なのは、英語を学ぶのではなく、英語で何かをするという発想の転換です。
もしお子さんに好きなことがあるなら、それを英語でやれる方法を探してみてください。集中して取り組める時間が、想像以上に長くなるかもしれません。
「英語で何かをする」を叶えやすいサービス
わが家はEシッターを使っていますが、同じように「英語で好きなことをする」形を作れるサービスはほかにもあります。
大事なのは、決まったカリキュラムをこなす形ではなく、子どもの興味に合わせて内容を組み立てられるかどうか。マンツーマンかどうかも大きなポイントです。10人の中の1人だと、その子の「好き」に合わせることは難しくなります。
たとえばオンラインなら「ワールドアイキッズ」が近い考え方です。3歳から対象で、クラフトづくりや歌、ダンス、ロールプレイなどを通じて英語に触れる設計になっています。レッスン内容の自由度が高く、折り紙やお絵描き、お人形遊びに付き合ってもらえたという声もあるようです。
自宅に来てもらう形と違って、費用のハードルもぐっと低くなります。無料体験もあるので、「うちの子は英語で何なら夢中になれるだろう」を試してみるのにも向いていると思います。
まとめ
- 日本語での思考力が土台、英語はプラスアルファ。バイリンガルを目指しているわけではありません
- 「英語を学ぶ」ではなく「英語で何かをする」形にしたら、2時間を飽きずに集中できるようになりました
- 会話はまだですが、好きな実験の単語は自分から発話するように。異文化交流や好奇心の広がりという副産物も大きいです
始めてまだ3ヶ月。これから娘がどう変わっていくのか、また記録していきます。
次回は、実際にやってみた科学実験のやり方を、材料や手順も含めて詳しく紹介する予定です。

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